2019年4月の終わり、「森のリトリート」に行ってきた。
森の中でゆっくりと静かに感じ取る3日間。参加者6名で、それぞれが感じ取ったことを宿に戻って話し、分かち合う。
今回参加した6名は住む場所もバックグラウンドも全く異なる。が、たまたま全員が女。はじめましての瞬間から、気負わなくていい雰囲気が心地よかった。
そのうちの1人、私の場合。
家の前が神社の森という環境で育った私にとって、森は身近な存在。子供の頃は森の木の上に登ってぼーっとして過ごすのが日課だったし、夏休みの旅行と言えば高原、好きな遊びはアスレチック。小学校で行った林間学校でのキャンプファイヤーの光景は忘れられない思い出。スキーやスノボが趣味で、山道のドライブも大好き。結婚してからは小淵沢(山梨県)の森の中にある家に毎年のように遊びに行っていた。(もっとあるけど割愛)
これほどふつぅぅぅ~に当たり前に側にいるような森に、なぜわざわざ行くのか?
冷静に考えると自分でも不思議なのだけど、目にした瞬間に「絶対行く」案件だった。
突き動かしたのはきっと、知りたいという欲求なんだろう。
『森の中に村を創る』という逃れられないビジョンが一体何なのか。
さて、1日目の森は…
いきなり、登る!
さぁここが入口ですよ、という地点からいきなりの急な山道。あかん。登りは苦手やねん!ひーひー言いながらついていく。周りは杉の植林地。青みがかった空間色に茶色の直線がずびしーっと立ち並ぶコントラストの強い針葉樹林が、さらに厳しさに追い打ちをかけてくるように感じる。しゅ、修行や…(すでに弱気)

登る。登る。
20~30分くらい?登って、針葉樹林と原生林の境目に到達。ここから上の広葉樹の広がる地帯が、これから過ごす森。広葉樹林に足を踏み入れると、ふわっと体が緩むのを感じた。呼吸が楽になる。あぁ、ここは、優しい。
集合場所を確認。裸足になって足裏の感触を確かめる。土に鼻をつけて匂いを感じ取ってみる。柔らかい。いい匂い。
そして、それぞれが気になる場所へ、赴くままに散っていく。ここから1人の時間。
しかーし!
この日は数日前からの冷え込みが去っていなかった。寒い!
始めこそ好奇心旺盛にウロウロして「あぁここはサグラダファミリアみたいだー」などと観察するも、座ってじっとしているとゴウゴウと鳴って吹きつける冷たい風に身が縮こまる。またその音が近くて大きい。仕舞いには「帰ったら温泉!帰ったら温泉!」とか超俗世的な思考に支配される始末。
森に入ったら「ただいま♡」って感じかな~などと抱いていた淡い期待はもろく崩れ去り、寒すぎて「もう帰る」と言いたくなる自分に失笑。
感覚を開くどころか閉じていった軟弱者なのでした。
ちなみにこの日気になったのは、
A.様々な木が円形に立ち並び、上の方の枝葉が支え合ってドームを形成している場所
B.何本もの木が倒れて『兵(つわもの)どもが夢の跡』みたいになっている場所
Aは連携していて安心感があるけれどちょっと暗く、Bは荒々しく見えるけれど明るい。実社会だと明暗・陰陽のイメージは逆に感じるなぁ…とぼんやりと思う。
とその頃、集合を知らせる笛の合図。ホッと安堵。山を下り、拠点としている古民家のお宿へ。
庭で焚き火を囲み、その日感じたことを分かち合います。
「寒かったー!」は共通。笑
それ以外は人それぞれ。この話はまた別の時に。
次は2日目。どうなるのか?
【1日目の気付き】
◇ 「ただいま」と言えるのは、あたたかい場所 ◇
* * * * * * * * * * * *
最後まで読んでいただいて、ありがとうございます♡
このブログを「いいな」と思ってくださった方は
↓ ここをポチッと!お願いします♪
応援クリック、ありがとうございまーす!
ズレをピッタリにするリノベーター。
一級建築士として住宅の、才能プロファイラーとして人生の、リノベーション設計をしている。
それぞれの人が本質的な自分や空間にピッタリに生きる姿が大好物。あなたの才能の源泉を見つけます。
猫が好き。自然素材が好き。夢は村づくり!
この記事へのコメントはありません。