ガウディ建築巡礼 ③サグラダ・ファミリア(Sagrada Família) 後編

2018.09.29 サグラダ・ファミリア(Sagrada Família) 後編:ガウディを感じる

前編:建物を見る 中編:建物から見る からの続きです)

はい、いよいよ後編です。

いきなり何でしょうか、見出しの写真は・・・。

これは、塔の上に出るためのハシゴのついた穴です。煙突に付いているのと同じようなものでしょう。

床に脚立のようなものを置いて、そこからこの穴に移って登り、メンテナンスをする人がいるのだ…と、想像するだけで足がすくーむ!笑

こういう些細な部分が気になる。他にも、

こちら、降誕のファサードの側にある柱。

左右で対になっていて、なんと亀が支えています!なぜ潰れるやん!重そう!大丈夫? 邪念)

実はこの柱、内部が雨樋になった、機能性柱。建物に降った雨が亀の口から流れ出るそうなのです。雨の日に見てみたいなー。

水に関わる部分だから、水辺の生き物。そして海に近い側にはウミガメ、山に近い側にはリクガメ。柱の螺旋模様は左右対称。

想像力とリアル、芸術と機能。これらが勝ち負けなく自然に一体となす様は、ガウディならではの創造力!

さぁ次は、ちょっと現実的な写真です。

いやん!見んといてー!

な部分ですよねぇ。ごめんなさいファミリアさん。

塔に上がるエレベーターのカゴの下にエアコンの室外機。

三 菱 電 機 製 です!JAPANです!(そこw)

解像度低いですが赤い菱のマークが確認できます。

え、じゃぁエレベーターも三菱さんなのか?までは分からず。

世界遺産で活躍する日本企業製品に萌えました♡

で、次はー

…って、このシリーズ、まだいる?おなかいっぱい?

こんなもんでよさそうなので、話を変えましょう。

 

さて、ここサグラダ・ファミリアにおいて、学生時代から心を捕らえられてきたアントニオ・ガウディという人物の何を私は感じ取り、受け取ったのか。

建物から吸収するには圧倒的な情報量で、とても2時間程度の見学で語れるようなものではないです。1日いても足りない。住み着きたい。本気でそう思うほど、微に入り細に入り愛でまわしたい愛着と興味の変態性が発動。

 

そんな限られた中でガウディという人についてまず感じたのは、

『こんな、「なんやそれ!?」と言われそうな建物を作るために職人さんを巻き込んだガウディのリーダーシップってどんなん!?』です。

建築家って、割と孤独です。自分の脳内にあるビジョンやアイデアを形にするには多数の職人さんの手が必要ですが、職人気質というのは人それぞれ。前衛的なものがいきなり素直に受け入れられるとは限らず、作ってもらう身内の批判にさらされることもありうるのです。建築家だけでなく、モノヅクリをする人なら共通でしょう。

この突拍子もない不思議な建物(しかも教会)を、「こんなん作りたいんやけど」と言われて「オー!超いいっすね!」と即答した職人はどのくらいいたでしょう。おそらくですが、「は、はぁ・・・」とちょっと身構える感じになる人が多かったのではないかと想像します。

バルセロナのあるカタルーニャという地方は勤勉な気質の風土だそうですが、そうであればなおさら、急激な変化は受け入れられにくいでしょう。(現に、ガウディの他の建築物は異質なものとしてあだ名で揶揄されたりしています。)

それに対して、どのような接し方で関係を築いていったのか。想像が駆け巡ります。

そこにはきっと、情熱的な出力の高さ、芯の通った人間性、穏やかさと激しさ、職人の意見や気持ちを汲み取ろうとする姿勢、そして、母性的な茶目っ気があったのではないかなぁ。。。と。

そんな関係づくりの何十年の行程と、波乱万丈な工事の工程を感じて、ここに至っていることに感動しました。

で、連想したのが前編でも書いた、奈良の大仏建立です。信仰対象や目的は少し違うけれど、大きな存在に捧げるために誇りと喜びをもって作業に従事する人々のエネルギーを感じたのです。その先導をするって、すごいなぁ。。

 

それから、物質化した『類を見ない観察眼の活かし方』を目の当たりにしたこと。

「自然のモチーフをとり入れました♡」なんていうレベルじゃないです。「アールヌーボー的美しさ」みたいな表面的な話でもないです。

「自然から骨を抜き取ってここに入れ直したで候!」ぐらいの本質看取。

見事でござる。

【全ては、自然が書いた偉大な書物を学ぶことから生まれる。人間が造る物は、既にその偉大な書物の中に書かれている。】

【美しい形は構造的に安定している。構造は自然から学ばなければならない。】

という彼の言葉通り、ガウディは、理論や計算ではなく、観察と実験によって建物の構造を安定させたのです。

それをこの目で見て、体感する。百聞は一見に如かずとはこのこと。写真や文章では想像の及ばなかったことが、一瞬にして伝わってきて、「こういうことか!」という理解のスイッチがカチッとはまった感覚でした。(このすごさを言葉で伝えきれないもどかしさ)

やっぱり生はいい!なんでも体感、おすすめです。

 

ガウディがこの教会の主任建築士になったのは31歳。それから亡くなるまでの43年余り、完成を見られないと知りながら、紆余曲折の流れに抗わず、完成に向けて遺志を継いでいく。道の先頭を歩み続けた彼に、大きな尊敬を捧げます。

そんな大作が、2026年完成予定だよ!気になる方は是非、本物を見に行ってみてねー!

 

* * * * * * * * * * * *

最後まで読んでいただいて、ありがとうございます♡

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