もっとずっと、いい家族

意気揚々と古いサンプルの掘り出しと仕分けの作業を進めていると(前回参照)、程なくして帰ってきた夫。そして告げられたのは、伯母の死だった。

もうかれこれ12年ほどになるらしい。認知症でずっと病院に入っていて、私は全く面識がないが、我が家から車で10分以内の夫の実家の隣に住居があったこともあり、いつも話題に上る人だった。旦那様を早くに亡くし、子はなく一人住まいだった。ごく僅かな身内だけのコンパクトな家族葬。享年95歳という人生の長さが、よく生きたねと悲しみよりも安らぎの空気を纏わせていた。

こういう時にしか聞くことのない家族のルーツというものも聞けて、”人間好き”としては興味深かった。どんなところに生まれ、どのような人生を送ってきたかという話を聞くことは、いつも私をその人の世界へと空想の旅をさせてくれる。

 

人の死を前にしたとき、その対象者によって思うことは様々だろう。私も数多くの葬儀に参列してきたが、死というものは否応にして生を突き付けてくる。致死率100%の人間にとって、どう死ぬかはどう生きるかに直結している。身内の死に面して避けて通れない私のテーマは、自分が最後の1人だということだ。

親世代の葬儀では仲の良い兄弟が沢山いることは心強いなと思わされる。私には兄弟がないし、子もいない。その上嫁に出てしまった。ひと昔前のムラ社会なら、眉をひそめて見られるのだろうか。夫には他に男兄弟がおらず、順序が狂わなければ最終的に両家にとって私は最後の存在となる。そういうこともあってか、自分の最後がどうだったら幸せかということはいつも漠然と考えているような気がする。悲壮感はない。楽しさの中で死ねる環境を作ればいいのだから。

 

子供がいない人の数の推移が今後どうなるのかは分からないが、一世帯当たりの子供の数の減少に伴って、身寄りもなく自分が最後の一人となる人の数はもしかしたら増えるのかもしれない。ということは、こういう人が幸せに死ねる社会なら他の人にとっても暮らしやすい社会となっているのではないか、という問いが私の中にある。家族のユニバーサルデザインとでもいう感じか。それが、「家族という定義の再構築」をしたいという欲求になっている。

現代の家族というものの前提となっているのは、血縁関係のある集団。しかしそのサイズはどんどんと細分化され小さくなってきている。小さくなった集団の中で全く価値観や性質の異なる者同士が存在した場合や、極度なストレス等によって精神的に追い詰められた状態にいる者が存在した場合、そこが世界の全てとなってしまう子供や面倒をみる・みてもらう関係のある者などにしわ寄せがくるケースは少なくないと見受けられる。逃げ場がない。これは、最小化による機能不全だ。よそはよそ、うちはうち。家族内のことは内部だけでどうにかしなければいけない。人に迷惑をかけないように、人様に恥ずかしくないように。。そんな狭く息苦しい生き方を強要されることは家族があることの不利益でしかない。

最小化の理由が家族間の煩わしさを避けるためだったとしても、孤独によって機能不全に陥るなら、それは人間同士の隔たりを設けて閉じ籠ったことにしかならない。これからは、隔たりを緩め、外部に開いても安全の守られるゆるやかで大きな、血縁に囚われない家族が必要なのではないだろうか。(ていうか私が欲しい。笑)

そして、そういう関係性において最も重要なことは、それぞれが自分を幸せにしていること。自分の機嫌を自分でとれていること。やっぱり、ピッタリは世界を救うんじゃないか??で、そのために今をどう生きるか…

 

蝉の声を聞きながら、そんなことを考える夏のとある日でした。

あ!やっべ!片付けがまだ残ってたんだった!!よし!やるぞー!(再び)

 

 

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